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【NIKKEI STYLE】チャン・グンソク 新曲次々、シンガーで新たな魅力 

【NIKKEI STYLE】チャン・グンソク 新曲次々、シンガーで新たな魅力 
NIKKEI STYLE
2016.10.17

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1987年生まれ。5歳でモデルデビュー。俳優、モデル、歌手としてマルチなタレント性を発揮している。歌手としては、2010年に日本デビュー。(C)Frau International (C)UNIVERSAL MUSIC LLC



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韓国音楽のファン層が10代に広がる現在において、新人歌手だけでなく、経験豊富なアーティストたちも、幅広いファン層に楽しんでもらえるように新しいスタイルの楽曲に挑戦している。その代表格となるソロ歌手が、今年29歳のチャン・グンソクだ。

2008年10月にNHK総合で放送された時代劇『ファン・ジニ』の若き貴族役や、10年7月にフジテレビで放送された『美男ですね(イケメンですね)』で演じた主人公のバンドマンなど、数々の美少年役で、日本でもその名を全国区にしたチャン・グンソク。一方、11年に発売した日本デビューシングル『Let me cry』は20万枚超のヒットを記録した。そんな実績を持つ彼が、16年5月に、ポニーキャニオンからユニバーサル ミュージックに移籍し、新しいJ-POPに挑戦している。

2016年の7月には国立代々木競技場第一体育館と大阪城ホールでそれぞれ2日ずつライブを実施。チケットは即時完売し、「東京、大阪で計4万人のファンを集客する本格派シンガーであり、今後、京セラや東京ドーム公演も視野に入る逸材」(ユニバーサル ミュージック EMI Records 第一制作部部長の阿部誠氏、以下同)と期待を集める。

8月から3カ月連続でシングルをリリース中の彼は、これまでもバラードからEDM系まで幅広く歌ってきたが、移籍は、「海外に広いネットワークを持つユニバーサルから“本物のJ-POP”をテーマに、新しいジャンルの音楽を発信していくため」という。



■3カ月連続で新曲リリース

8月に発売した第1弾シングル『Darling Darling/渇いたKiss』は、彼を圧倒的に支持する女性層をメインターゲットに、恋する女性の気持ちを代弁した彼として初めての“女性詩(うた)”だ。続いて、9月14日発売の第2弾『Endless Summer/Going Crazy』では、今度は男性の目線で恋焦がれる気持ちを歌う。

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「俳優では役柄を演じているが、歌では“素”を貫くのがチャン・グンソクのコンセプト」と阿部氏。素の姿をファンに伝える上で、強い武器となっているのが、圧倒的な日本語の語学力とそのMCのセンスだろう。“アジアンプリンス”と呼ばれ、海外に広く活動の場を持つ彼は、母国語はもちろん、英語、日本語、中国語を自在に操る。言葉ができるだけでなく、観客を日本語で笑わせ、2時間以上のライブを1人で回す話術がある。丁寧語だけでなく、時にやんちゃな言葉遣いを混ぜて、ギャップで笑わせることができる。それで生きてくるのが、彼にファンが期待する“ドS”な側面だ。

ライブが始まり、冒頭の数曲が終わる。MCのタイミングが来て、観客が座ろうとすると、「まだ座るなよ」と茶目っ気たっぷりに意地悪く言う。そして会場はドッと沸く。さらに「お前ら、これ(こういう態度をして)ほしいんだろ」とたたみかければ、もうファンの視線は舞台上に釘付けだ。また、歌の後に、「この歌、どうだった? コンセプトは…」と、すぐ次の歌に行かず、MCでフォローも入れ、歌への思いをきちんと伝える。「このMCフォローが日本語でできる韓国の男性ソロ歌手は彼しかいない」と阿部氏は語る。



■MCをやらせたら一級品

彼の語学力は歌にも生きている。「日本語の歌詞の意味を、直訳ではなく、行間のニュアンスまで理解して歌える」からだ。一連のシングルにおいては、制作陣がカラオケで歌いやすい音楽を心がけたのに対し、「今回の曲はすごく歌いやすい」と語ったという。幼い頃からギターを手にバンド活動をするなど、音楽の経験が豊富なことと、高い語学力で、譜割も理解しているそうだ。



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5歳でモデルとしてデビューした彼は、既に20年以上のキャリアがある。日本のファンも親子二世代に広がり、ライブ会場では母娘が連れ立って訪れる姿を多く見かける。昨今の韓国歌手によく見られるのが、年に1度、または複数回、大規模なライブを開くが、その後、しばらく間が空くため、ファンの熱が冷めてしまう例だ。

 これに対し、ユニバーサルが3カ月連続のシングルリリースを計画した背景には、「SNS時代には常に何かイベントが起きていて、コメントをファン同士がやりとりする状況を連続的に作るのが大切」と見ていることがある。

 多忙なチャン・グンソクに韓国のファンがうなぎを差し入れたエピソードにちなんで、彼はファンのことを「うなぎ」と呼ぶ。「この下半期に連続するシングルリリースや、それらに対するプロモーション活動により、ファン同士のSNSでのコメントが活発化していくと期待している。そして、ドラマでチャン・グンソクのファンになったがその後、ライブに足を運べていない“隠れうなぎ”やその子ども世代にもニュースが届き、音楽を聴いてもらいたい」。

 今後、10月には第3弾シングルのリリースが控え、その後のアルバム化や、ツアーなども期待される。今年から来年にかけて、チャン・グンソクは日本で大きなビジネスを展開しそうだ。

(日経エンタテインメント! 白倉資大)
[日経エンタテインメント! 2016年10月号の記事を再構成]


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